独ダイムラー・クライスラー傘下の三菱ふそうトラック・バスは28日、国内約180か所の販売店や整備拠点の土地、建物をセキュアード・キャピタル・ジャパンが運営する不動産ファンドなどに約1600億円で売却したことを明らかにした。
財務改善や、環境規制への対応で拡大する研究開発投資に充てる計画だ。
売却したのは、全国約260か所の販売店や整備工場などのうち、独立系販社を除くほとんどの拠点の不動産。資産売却後も賃貸料を支払って販売店や整備拠点として営業を続ける。
三菱ふそうは、大型トラックなどの大規模リコールで、2006年12月期決算(単独ベース)の税引き後利益が1210億円の赤字となった。赤字は3期連続で、財務体質の改善が急務となっていた。
[2007年6月28日]